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糖尿病治療に糖質制限ダイエットはあり?なし?メリットとリスク

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お菓子
糖尿病治療のため、医師から糖質制限をするように言われている方は多いのではないかと思います。糖尿病になるとなぜ糖質制限が必要なのでしょうか?逆に、過度な糖質制限は危険と言われるのはどうしてでしょうか?糖尿病に必要な糖質制限とは何かを改めて考えてみます。

糖尿病になると「糖質制限」と言われるのはなぜ?

糖尿病は簡単に言えば、血糖値をうまくコントロールできない病気です。

食べ物を食べると、消化された糖が血液を巡り、血糖値が上がります。血糖値が上昇すると、身体はインスリンを分泌し血糖値を下げようとします。血糖値が高い状態が続くと身体に危険が及ぶからです。

糖尿病の方の場合、インスリンの働きが弱いため、食べ物を食べて血糖値が上昇してもうまく下げることができません。そのため、糖尿病の方はある程度糖質を制限して血糖値を上げないようにする必要があるのです。

甘いモノや果物だけを制限すればいいわけじゃない

糖質というと、お菓子、ジュースなど砂糖の入った甘いモノや果糖のある果物を思い浮かべるかも知れません。当然これらは糖尿病の方において制限されるべきものですが、それ以上に注意が必要なのは炭水化物です。炭水化物は体内で分解されると糖になるのです。

炭水化物に注意が必要な理由は、米、パン、うどんなど日常的に主食として食べているものに多く含まれ、口にする機会が多いからです。また、炭水化物は糖分であると頭では理解していても、お菓子などのわかりやすい甘さではないため、糖分を食べているという意識も薄れがちです。

糖質が多いもの

・白米、パン、うどん、パスタ、ラーメン、おもち
・じゃがいも、さつまいも
・菓子類
・果物
・ビール

極端過ぎる糖質制限は危険

糖尿病の人は血糖値を下げるインスリンの働きが悪いため、糖質を控えめにしたほうがよいのは確かです。一般的に現代人の食事は栄養過剰です。特に糖質においては摂取過剰な傾向にあります。その意味で糖尿病の人に限らず、血糖値が正常な人においてもある程度の糖質を制限したほうがよいことが多いでしょう。

しかし最近ブームになっている糖質制限ダイエットのように、ほとんど糖質を採らないという極端な方法には注意が必要です。痩せることができたとしても他の健康障害を起こす可能性があるからです。具体的には次のようなことが懸念されます。

  • ケトン体増加による体調不良
  • 脳のエネルギー不足による脳機能低下
  • 動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中の危険性

※ケトン体:脂質をエネルギー源とするときの代謝生産物。多くなると体内が酸性になり、吐き気などの不調をもよおす

糖質はなくてはならない栄養素の一つです。過度な糖質制限を行い、糖質をまったく摂らない生活を続けると、様々な病気の引き金となってしまうことがあります。

糖質制限以外の方法で血糖値の上昇を抑える方法

前述の通り、糖尿病はインスリンの働きが悪いため、血糖値を正常値に保つのが難しい病気です。糖質制限は血糖値を上昇させる要素そのものを取り去る方法ですが、血糖値の上昇を緩やかにする方法として次のような方法があります。

よく噛む、ゆっくり食事をする

早食い、どか食いは血糖値を急上昇させます。これは糖尿病患者にとって大きな負担です。よく噛むことによって血糖値の上昇を緩やかにできますし、満腹中枢が刺激され、食事量そのものを減らすことができます。

食物繊維食品を最初に食べる

食物繊維は余計な糖を吸収してくれる働きがあります。食事の最初に食物繊維が多く含まれる食品を食べておくと血糖値の上昇を抑えることができます。

GI値の低い食品を選ぶ

主食であるお米やパン、パスタなどを完全に制限することはなかなか難しいでしょう。その場合、よりGI値の低い食品に切り替えてみましょう。例えば普段お米を主食としている人は玄米や大麦をブレンドする、パンを主食としている人は、ライ麦パン・全粒粉パンに切り替える、パスタを主食としている人はデュラム小麦のパスタに切り替える、うどんをよく食べる人は蕎麦に切り替えるなどです。

まとめ

糖尿病の人はある程度の糖質制限は必要です。ただし厳しすぎる糖質制限は健康障害を引き起こす可能性があります。糖尿病治療は長期に渡ります。糖質制限だけに頼らず、食事の仕方を見直し血糖値を上昇させない工夫をしていきましょう。

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