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痛風によい食事 痛風リスクを軽減する3つの基本方針とは?

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健康食品ピラミッド
痛風予防に効果のある食事とはどのようなものでしょうか?

痛風の原因となる尿酸値を直接的に下げる食べ物というものは残念ながらありません。ですから、痛風予防のための食事というのは、尿酸値を上げにくい食事、尿酸を体外に排出しやすくする食事ということになります。

痛風患者のための食事療法というと、以前はプリン体が多く含まれる食事の制限がメインでした。しかし、最近では、食事からとるプリン体はあまり尿酸値の上昇につながらないことがわかり、プリン体の制限は重要視されなくなってきました。

今回の記事では、食事療法において、痛風リスクを下げるための3つの基本方針と、痛風リスクを下げる食べ物にはどんなものがあるかをお伝えします。

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痛風の食事療法 3つの基本方針

1. 痛風の食事療法はプリン体制限から総エネルギー制限へ

痛風の原因は血液中の尿酸値が上昇することです。尿酸はプリン体から作られます。そのため、以前は食事に含まれるプリン体の摂取を制限することが、痛風における食事療法の主眼でした。

しかし、食事から摂取されるプリン体の多くは腸で分解され、肝臓で尿酸に変わることなく体外に排出されることがわかってきました。そのため、食事に含まれるプリン体の制限はあまり重要視されなくなってきたのです。

もちろん、一部は尿酸に変わるため、プリン体を制限することに越したことはないのですが、厳しすぎる制限は長続きしません。

プリン体摂取制限に代わり、最近注目されてきたのが、総エネルギーの制限です。肥満と尿酸値との間には相関関係がデータとしてわかってきました。肥満者にエネルギー制限食で治療すると、尿酸値が低下することが多いのです。

肥満は痛風への着実な第一歩 脂肪は雪だるま形式で増加するで紹介しているとおり、肥満は加速度的に尿酸値の上昇を招きやすく、肥満解消は痛風予防の最重要項目の一つです。

2. 水分やビタミンを多くとって尿酸の排出を促す

水分
身体から尿酸の排出を促進する意味で、水分を多くとることは役に立ちます。尿酸の多くは尿を通じて体外に排出されるので、水分摂取で尿量を増やせば、尿酸の排出量が増加するからです。

またビタミンCにも、尿酸の排出を促進する作用があると言われます。水分とビタミンCを同時に摂取するには果物が理想的なのですが、果物を過剰摂取すると糖分の取り過ぎで肥満につながる恐れがあるので、ビタミンCは野菜から摂取することを心がけましょう。

3. アルカリ性食品で尿酸を尿に溶けやすくする

海藻
痛風治療されている方の中には、ベンズブロマロンなどの尿酸排泄促進薬を服用されている方もいらっしゃるかと思います。その場合、重要になるのが尿のアルカリ化です。

尿酸排泄促進薬を飲むと、通常よりも多くの尿酸が尿を通じて排出されることになります。そのことが原因で、尿に溶けきれない尿酸が尿道などで結晶化して、尿路結石になる恐れがあります。

尿酸は尿がアルカリに傾くほど溶けやすい性質を持っています。ですから、アルカリ性食品を積極的に摂取することにより、尿路結石のリスクを低減させることができます。

アルカリ性食品として、野菜、きのこ、海藻、果物があります。
 

痛風によい食べ物・悪い食べ物

乳製品をよく食べると痛風リスクが0.6倍に軽減

乳製品
2004年、米国で4万7,150人の痛風の既往のない男性を対象に12年間の調査を行ったところ、乳製品摂取量の多い集団は、少ない集団よりも痛風発症リスクが0.6倍という結果でした。乳製品はプリン体含有量も少なく、痛風リスクを下げる理想的な食材の一つです。

肉類の痛風リスクは1.4倍、魚介類は1.5倍

肉
先の米国での調査で、肉類摂取量の多い集団は、少ない集団よりも痛風リスクが1.4倍高く、魚介類においては、摂取量の多い集団は痛風リスクが1.5倍高いという結果でした。

大麦の食物繊維でプリン体の吸収を抑制する

大麦
食物繊維はメタボリックシンドローム対策に大変有効です。食物繊維は糖の吸収を抑制する効果があり、満腹感も得られやすいため、食事の最初の方に食物繊維豊富な食材を食べると太りにくくなります。

また、食物繊維にはプリン体の吸収を抑制する効果もあり、痛風予防にうってつけです。

食物繊維が豊富な代表的な食材として、大麦があります。白米に混ぜて使うとよいでしょう。海藻類も食物繊維が豊富なものが多く、お勧めです。

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