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医師も勘違いする高尿酸血症・痛風治療の5つのポイントとは?

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もう二度ととつらい痛風は嫌だ!根本的に痛風の治療をしようと決めたら、一般の内科や整形外科ではなく、専門医がいる痛風外来に行きましょう。

痛風は薬を飲むことによって確実に再発リスクを減らすことができます。

しかし、痛風の原因である尿酸値を下げる薬には2種類あって、薬の選択や飲む量を間違えると治療中に痛風を再発させてしまうことがあります。

それどころか、尿路結石のような悲惨な事態を招く可能性もあります。

薬は医者が指示してくれるから大丈夫でしょと思ったら大間違い。

痛風治療は医師の中でも誤解が多く、専門医と一般医では治療方針や使う薬が異なることがあるのです。

尿路結石のような悲惨なことにならないよう、病院選択はしっかりしましょう。

今日の記事では、痛風治療を開始すべき時期、尿酸値を下げる2種類の薬の違い、薬を飲む時に注意すべきポイントをお教えします。お医者さんでも教えてくれない情報が満載です。

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医師も勘違いする痛風治療の5つのポイント

痛風の痛みがある間は、痛風治療を開始してはいけない

痛風を発症したことをきっかけに、痛風の原因となっている高尿酸血症を根本治療をしようと考えた方もいらっしゃるかと思います。

しかし、痛風の痛みが生じている痛風発作時に、尿酸値を下げる薬を飲んではいけません。

痛風発作時に尿酸値を下げる薬を飲むと、痛風の痛みを悪化させてしまうことがあるからです。

痛風治療は、痛風発作が起きていないときに開始しましょう。最近、痛風発作を起こした方であれば、痛風発作が完全に治まってから2週間程度経過してからがよいでしょう。

尿酸値を下げる薬には2タイプある

痛風治療の根幹は尿酸値を下げることです。尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)には2タイプあります。

尿酸の生成を抑える薬と、尿酸の排出を促進する薬の2タイプです。

高尿酸血症の患者さんも2タイプに分かれます。身体で過剰な尿酸が作られる尿酸産生過剰型と、身体から排出される尿酸の量が少ない尿酸排出低下型の2タイプです。

高尿酸血症の原因が尿酸産生過剰型の方には尿酸生成抑制薬を、尿酸排出低下型の方には尿酸排泄促進薬を処方することになります。

※説明をわかりやすくするために簡略化しましたが、患者さんのタイプには、尿酸産生過剰型と尿酸排出低下型が合わさった混合型というタイプもあります。

尿酸値を下げるのだから、どちらの薬を飲んでもよさそうにも思えますが、ご自身のタイプに合わない薬を飲むと、副作用を招く可能性があります。

例えば、尿酸産生過剰型のタイプの人が尿酸排泄促進薬を飲むと、過剰に尿酸が排出され、尿管で尿酸塩ができるなどして、尿路結石を招きかねません。

日本人には尿酸排出低下型が多いためか、とりあえず尿酸排出促進薬を処方する医者もいるようです。専門医ではない医者にかかった場合は、そのような対応もあり得えるので注意し、必ず、自分に合ったタイプの薬を飲みましょう。

尿酸降下薬は少量投与から始める

ありがたいことに、現代では痛風は薬を飲めば再発を防げる病気になりました。痛風の原因が尿酸値の高さと明確な関係があることがはっきりし、尿酸値を下げる薬が開発されたことで、再発を予防することができるようになったのです。

尿酸降下薬は、少量から摂取を開始し、様子を見ながら量を増やして、3ヶ月から半年間をかけてゆっくりと尿酸値を下げていきます。

ゆっくりと尿酸値を下げる理由は、尿酸値が急激に下がると、痛風発作を起こすことがあるからです。痛風は尿酸値が上がったときだけでなく、急激に下がったときにも起きやすくなります。尿酸塩の一部が溶けて、関節から剥がれ落ちるためと考えられます。

治療開始時は、少量のコルヒチンという薬を併用すると、痛風発作を防止することができます。

治療開始後に痛風発作が生じても薬をやめない

痛風治療の際に覚えておきたい大事なことは、薬物治療の正しい知識です。先に述べたように、痛風発作治療開始時には、尿酸値が下がることをきっかけとして、痛風発作が起こる可能性があります。

このことを理解しておかないと、痛風発作が起きてパニックになったり、医師に対して不信感を持つことにつながりかねません。

次に注意したいのは、尿酸降下薬を使用後に痛風発作が生じても、尿酸降下薬をやめないということです。薬の量も変更しません。必要に応じて、痛み止めとして非ステロイド性抗炎症薬などが処方されます。

医師の中でも、痛風発作を発症すると、尿酸降下薬をやめてしまう、もしくは量を減らす方がいますが、それは痛風治療のガイドラインから外れています。

痛風発作発症時には、尿酸降下薬を使った痛風治療を始めてはいけませんが、尿酸降下薬を使った治療をきっかけとして、痛風発作を発症した場合には、治療をやめずに薬を続けます。

尿酸値目標は6.0mg/dlまで低下させる

痛風リスクが高まる高尿酸血症は、尿酸値が7.0mg/dl以上のことを言います。

痛風発作を発症して、痛風治療を行う場合の尿酸値目標は、7.0mg/dlよりも低い6.0ml/dlになります。

なぜ、そこまで尿酸値を下げる必要があるのでしょうか?

研究結果によると、一度、痛風発作を起こした方の場合、尿酸値を7.0mg/dlまで下げても、痛風を再発するリスクがあるからです。

尿酸値を6.0mg/dlまで下げると、痛風リスクを明らかに下げることができるため、痛風治療の目標値を尿酸値6.0mg/dlと定めているのです。

 

痛風は完治することができる

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尿酸降下薬を使うと、大抵の人は、おもしろいように尿酸値が下がります。そうなると、下がったからといって薬をやめてしまう人もいます。

しかし、尿酸降下薬で尿酸値が下がっても薬をやめてはいけません。

尿酸降下薬をやめてしまうと、再び尿酸値が上がって痛風を発症してしまいます。尿酸値が下がるのは、薬を服用している間だけのことなのです。

ですから、尿酸値が下がっても、医師の指示があるまで薬をやめてはいけません。

では、痛風は完治できないのでしょうか?

確かに、長い時間をかけて形成された生活習慣に起因する痛風の場合、生活習慣だけで尿酸値を元に戻すためには、かなりの時間がかかります。

また、生活習慣の改善ですから、食事やアルコールの制限をしたり、適度な運動を実施するなど、根気も必要です。途中で諦めてしまう人も多いでしょう。

でも、本気で痛風の薬物治療からおさらばしたいのであれば、頑張りましょう。完治することはできます。それに、生活習慣の改善をすることは、痛風治療に役に立つだけでなく、糖尿病や高血圧など他の生活習慣病の予防にもなります。

薬物治療で痛風リスクを軽減しつつ、生活習慣の改善で根本原因を改善し、痛風の完治を目指しましょう。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

治療方針や薬物使用は医師の判断に従って下さい。痛風治療は医師によっても解釈が異なるため、今回の記事をセカンドオピニオンとしてお使いいただければと思います。

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