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妊娠糖尿病とは?妊娠すると糖尿病になりやすいのはなぜ?妊娠糖尿病になってしまったら注意することまとめ

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妊娠糖尿病は妊娠中に起こりやすい病気の一つです。妊娠糖尿病は妊婦さんの糖尿病といえますが、なぜ妊娠すると糖尿病になりやすいのでしょうか?発症のメカニズムや症状はどのようなものでしょうか?また、妊娠糖尿病と診断されたら、どのようなことに注意すればいいのでしょうか?

妊娠糖尿病とは?

妊娠糖尿病とは、妊娠するまで糖尿病ではなかった人が、妊娠期間中に耐糖能異常の症状を発症した場合の呼び名です。もともと糖尿病の人が妊娠しても妊娠糖尿病とは呼ばず、その場合は「糖尿病合併妊娠」と呼びます。妊娠期間中に初めて糖尿病の症状が診断された場合のみ「妊娠糖尿病」と呼んで区別をします。

耐糖能異常とは、糖尿病(2型)に移行する可能性が高いとされている病態です。具体的には、インスリンが十分に分泌されているのに血中の糖濃度が高くなってしまっている状態を指します。つまり、インスリンの働きが悪くなってしまったために、糖を細胞に取り込むことができず血糖値が高くなっている状態です。ちなみに、妊娠をきっかけに今まで見逃されていた糖尿病がみつかることもあると言われています。

妊娠糖尿病はスクリーニング検査(血糖測定)という検査によって診断されます。妊婦検診に産婦人科へ行くと、毎回尿検査をします。この尿に2回以上続いて糖が降りていると、大抵の病院は妊娠糖尿病を疑いスクリーニング検査をします。尿糖が検出されずとも妊娠期間中には妊娠初期と妊娠中期の2回、スクリーニング検査をします。2回行うのは、初期では異常がなくても、妊娠中期以降に耐糖能異常となることもあるからです。むしろ妊娠中期以降に発症しやすいともいわれています。

<スクリーニング検査>

1回目:妊娠初期の採血時に「随時血糖測定」を併せて行います。随時血糖測定とは、食前・食後を問わず測定した血糖値のことです。随時血糖が100mgdl以上の場合は再検査になります。

2回目:妊娠中期の(24〜28週頃)に行います。1回目の随時血糖検査をクリアした妊婦さんが対象です。

妊娠中の女性が糖尿病を発症しやすい理由とは?

妊娠する前までは糖尿病の気配などなく健康的だった人が、妊娠をきっかけに糖尿病の症状を発症しやすいのはなぜでしょう。まずは、妊娠中の女性の体について考えてみましょう。

妊娠中は気持ちや体調が揺らぎやすく、様々な不調に見舞われやすい時期です。体重管理のために食事内容を気にしている人も多く、妊娠糖尿病になってしまうのも「まさか自分が糖尿病になるとは思っていなかった」という人ばかりだといわれています。

妊娠中の女性の身体は妊娠前とは随分異なる状態になっています。妊娠を経験した人なら、だるさや眠さ、胸焼けや熱っぽさなどの症状が日々続く状態に心当たりもあるはずです。

なぜ不調が続くのかというと、妊娠中のホルモンバランスが通常とは違う状態になっているからとされています。妊娠していつもと違うホルモン状態になることで、インスリンも働きを弱めてしまいます。

さらにもう1つ、妊娠時には胎盤でインスリン拮抗ホルモンと呼ばれるホルモンが作られます。インスリン拮抗ホルモンとは、血糖値を上げやすくしてしまうホルモンです。ですから特に妊娠中期以後は、インスリンが効きにくい状態に陥りやすいのです。

妊娠糖尿病を発症してしまうのは、妊婦全体の10%程度と言われています。体重が重い人、血縁者に糖尿病患者がいる人、尿糖陽性、先天奇形や巨大児、流産、早産歴がある人、35歳以上での妊娠などの場合は血糖値が上昇しやすく特に注意が必要とされています。

妊娠糖尿病は症状が軽ければ、出産後に血糖値の値も正常に戻ります。しかし、出産後も高血糖が続いてしまえば、糖尿病(2型)へと進行してしまうことがあります。

妊娠糖尿病が危険な理由は?

妊娠糖尿病は母体と胎児の両方への影響が懸念されます。母体には、糖尿病性昏睡、妊娠中毒症、羊水過多、目や腎臓の障害があります。胎児には、先天奇形、流産、死産、巨大児があり、新生児期に呼吸障害や低血糖、黄疸がおこる可能性が高くなるといわれています。

早期に発見して、適切な指導と治療を受けることで合併症を防ぎ、普通の日常生活を過ごすことができます。一方で放置してしまうと母体・胎児ともにとても危険です。

妊娠糖尿病と診断されたら注意すべきこと、妊娠糖尿病の治療について

妊娠糖尿病と診断されたら、まずは食事内容に注意が必要になります。糖質を過剰に摂取しない食生活を意識しましょう。また、適度に運動をすることも大切です。食後の血糖値上昇を防ぐために歩いたり、日常的にヨガやピラティス、スイミングを行ったりするのもいいですね。

食事療法、運動療法でも改善しない場合は、インスリン療法が必要になり、インスリン注射を打つようになることもあります。内服薬が処方されることもあります。

妊娠糖尿病は自覚がない分こわい。食事内容に注意を

妊娠糖尿病は妊娠して初めて診断される糖尿病です。普段なら糖尿病にならないような人でも、妊娠中の身体の変化によって引き起こされてしまうことがあります。予防のためには、食事や運動に気を使うことが大切です。これらは健康なお産のためにも重要なことです。赤ちゃんのためにも、ママ自身のためにも、妊娠糖尿病には注意をしたいですね。

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