*

痛みがない痛風結節を放置すると危険な理由とは?

公開日:

18231420_m
痛風結節は、高尿酸血症を長期間放置した結果として引き起こす、コブのようなものです。

痛風結節になっても痛みはないのですが、放置しておくと、関節が曲げにくくなったり、痛風結節が破裂して感染する恐れもあります。また、痛風結節が脊髄内にできると、神経を圧迫して大変危険な状態に陥ります。

痛風結節があるという状態は、高尿酸血症が進んだ状態です。痛みをやり過ごせば何とかなる痛風発作とは次元が違います。

手術は面倒だし怖いなあと思われているかも知れませんが、痛風結節の治療は原則、薬物治療です。手遅れにならないうちにすぐに痛風外来に行きましょう。

スポンサーリンク



薬で治せる痛風結節

高尿酸血症や痛風発作を放置しておくと、結晶化した尿酸が積み重なりコブのように膨らんでくることがあります。これを痛風結節と言います。

痛風結節に痛みや炎症はありませんが、大きなコブになると関節が動かしにくくなったり、関節が変形してしまう恐れもあります。見た目も決してよいものではありません。

痛風結節があるということは、痛風が慢性化していると言えます。痛みがないと放置しがちですが、痛風結節が重症化しないうちに病院に行きましょう。

ありがたいことに、重症化していなければ、痛風結節は薬で治すことができます。痛風結節の薬物治療は、痛風の治療とほぼ同じです。尿酸降下薬を使って尿酸値を下げていきます。
尿酸排泄促進薬のベンズブロマロンと尿酸生成抑制薬のアロプリノールの併用が有効とされています。

尿酸値の目標は、痛風の治療と同様に、6.0mg/dl以下をキープすることです。尿酸値を下げるほど、痛風結束の縮小、消失が早くなり、場合によっては尿酸値目標を4.0-5.0mg/dl以下にすることもあります。

ただし、痛風治療と同様に、尿酸値を急激に下げると痛風発作を起こす場合があるため、痛風結節においても3ヶ月から6ヶ月の期間をかけて、ゆっくりと尿酸値を下げていきます。
 

痛風結節を放置すると手術が必要なこともある

痛風結節がひどくなると、尿酸塩結晶が皮膚を突き破り、飛び出てくることもあります。

痛風結節が自壊して感染の恐れがある場合や、足などにできた痛風結節で疼痛や潰瘍を繰り返す場合は、手術が必要になる場合があります。

手術で結節を切除した場合でも、その後、薬物治療が必要となります。尿酸塩は周辺組織に沈着していて、すべてを摘出することはできないからです。

手術をしても薬物治療が必要になるのですから、手術が必要になる前に病院に行き、痛風結節の治療を行いましょう。

 

脊髄の神経を圧迫する可能性もある痛風結節

17911266_m
症状や病変が発生しやすい場所のことを好発部位と言います。痛風結節の好発部位は、温度が低い、血流が乏しい、力学的な刺激を受けやすい場所で、耳たぶの縁や指腹部などに多く見られます。

ただ、脳以外の様々な組織や部位で痛風結節の事例があり、恐ろしいことに脊髄内に発症することもあります。

痛風結節が脊髄内にできて神経を圧迫する場合は、早急に手術が必要となります。

 

日本人の痛風結節患者は約1%

散々恐ろしいことを書きましたが、幸いなことに、尿酸降下薬の登場で痛風結節患者は著しく減少しました。

尿酸降下薬が登場する以前は、50-70%の痛風患者に痛風結節がありましたが、現在では1%程度まで激減しています。尿酸値を下げることで痛風結節は防げる病気になったのです。

しかし、痛風結節ができている状態というのは、高尿酸血症がかなり進んだ状態です。放置せずに一刻も早く痛風外来に行きましょう。

痛風クリニックメインコンテンツ

このページの先頭へ