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骨折?捻挫?その痛みは痛風の症状かも 病院に行く前にすべき3つのこと

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朝起きたら、足の親指に激痛が! 赤く膨れ上がって歩くことができない。骨折? 捻挫?

もしかして、その痛みは痛風の症状かも知れません。痛風の痛みは捻挫や骨折にそっくりです。

今回の記事では、今すぐこの痛みを止めたいあなたに、この痛みは痛風なのか、痛風の痛みを抑える応急処置、病院でもらうべき薬のポイントを、コンパクトにお伝えします。

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骨折と間違えられやすい痛風

痛風の痛みは指をペンチで挟まれたようとも表現され、初めて痛風を体験される方は骨折したのかと勘違いすることも多いようです。

そのため、痛みの原因は痛風なのに、骨折と思って整形外科へ行かれる方も珍しくありません。尿酸値が高く、痛風になる可能性を意識している方ですらそうです。

こうした勘違いが多いことから、整形外科では痛風診断を得意としている先生も多く、骨折であれ痛風であれ整形外科に駆け込めば治療をしてもらえます。
痛風で何科に行けばよいかわからないと迷ったらまず読むべきページ

痛みの原因が痛風であるかどうかは、最終的には専門医の判断となりますが、この痛みは痛風かもと思われた方は次のチェックポイントをご覧下さい。

この痛みは痛風の症状? チェックポイント

  • 足の指のつけ根の関節に痛みや腫れがある。
  • 赤く炎症している。
  • 炎症している場所は一箇所である。
  • 痛みは突然発症した(痛みのピークが24時間以内)。
  • 尿酸値が高めである(7.0mg/dl以上)。

昨日まで何ともなかったのに、突然激痛に見舞われるのが痛風です。また、痛風はしばしば夜中に起こるため、痛みで目覚めてパニックになることもあります。

痛風発作が複数箇所に現れることは少なく、たいてい一箇所です。

痛風発作が現れやすい箇所

痛風は突発的に発症することから痛風発作と呼ばれます。

痛風発作の70%は足の親指のつけ根の関節に起こります。

足の親指のつけ根の関節以外には、足首、足の甲、かかと、くるぶし、膝など下半身を中心に発症例が多くなっています。いずれの場合も赤く膨れ上がります。

下半身以外にも、手の指、腰、肩などに起こるケースもあります。突発的な痛みで、患部が一箇所の場合は痛風を疑ってみましょう。

痛風の痛みを放置しておくとどうなるのか

痛風は激痛ですが、痛みのピークは24時間程度で、その後だんだんと痛みは和らぎ、放っておいても1週間程度で痛みが治まります。2週間もすれば何事もなかったように完全に痛みはなくなります。

そのため、痛風というのはどうしても痛みだけの病気と軽視されがちです。しかし、痛風の痛みが治まっても、痛風の原因となっている高尿酸血症はそのままです。

痛みが治まったからと言って放置していると、痛風発作を繰り返すだけでなく、体内で過剰になった尿酸塩が皮下にコブ状に盛り上がる痛風結節が出てきます。
痛みがない痛風結節を放置すると危険な理由とは?

痛風発作と間違えられやすい病気

痛風と間違えられやすい病気として、リウマチ、変形性膝関節症、偽痛風、外反母趾などがあります。

リウマチも変形性関節症も、痛みの強さは痛風ほどではありません。
偽痛風を簡単に判別するためのチェックポイント

痛風発作が現れたらすぐにすべき応急処置3つのこと

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痛風発作が夜中に起こった場合、病院に行きたくてもすぐに行けないこともあります。そのような場合、病院に行くまでの応急処置として次の3つのことをしましょう。

※どうしても痛みに耐えられない場合は、躊躇なく救急車を呼びましょう。痛風発作で救急車を呼ぶことは珍しいことではありません。

患部を冷やす

痛風は関節に炎症が起きている状態です。炎症が起きた場合の初期対応は冷やすことです。湿布も有効です。

炎症が起きた場合に温める方がいらっしゃいますが、それは逆効果です。血流がよくなって炎症が悪化します。患部を温めてよいのは、炎症が治まってからです。

患部をもまない。安静にする

患部をさすったり揉んだりすると、炎症が悪化します。病院に行くまでの間は、なるべく動かずに安静にしていましょう。

患部を心臓より高くする

起きている時には、痛風の起こった足を心臓より高い位置にするのは現実的に難しいと思いますが、寝ている時は足の下に枕を置くなどして、足を心臓より高い位置にしましょう。

静脈のうっ血を防ぐことができます。

どうしても痛みに耐えられない場合はロキソニンを飲む

痛みに耐えられない、でも救急車を呼ぶほどではない、ここは鎮痛薬を飲んで耐え忍ぼうと考えるかも知れません。

その場合、鎮痛薬の選択に注意して下さい。鎮痛薬であれば何でもよいわけではありません。

痛風発作の痛み止めに、アスピリンは絶対に飲んではいけません。

鎮痛効果をもたらすほどのアスピリンを服用すると、アスピリンの作用で痛みが悪化します。

鎮痛薬を飲まないと耐えられないという場合は、ロキソニンSがよいと思います。薬剤師のいる薬局、ドラッグストアで手に入ります。

ロキソニンは、痛風発作の痛み止めとして病院でも使われる薬です。
痛風の痛みに効果のある市販薬と絶対に飲んではいけない市販薬

病院に行くなら痛風外来をイチ押しする理由とは?

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痛風発作を起こして病院に行く目的は、言うまでもなく、痛みを鎮痛化させることです。

この時点では、痛風の原因である高尿酸血症の治療はまだ行われません。痛風発作時に高尿酸血症の治療を行うと、痛風発作を悪化させるからです。

まずは痛風発作を抑えることに専念します。

痛風って何科に行けばいいの?と迷われるかも知れませんが、痛みを止めるという意味では整形外科でも、一般の内科でもきちんと対処してくれます。

近くで速やかに診断してくれるかかりつけの病院に行けば十分です。

ただし、痛みが治まってから、痛風の根本原因である高尿酸血症の治療を行っていく場合は別の話です。

専門医のいる痛風外来に行くことをお勧めします。

なぜなら、痛風には俗説も多く、一般医と専門医では診療内容が大きく異なることがあるからです。

残念ながら、一般医では抗炎症効果のない薬を処方してしまうケースがあります。これは痛風発作の治療と、痛風の原因である高尿酸血症の治療を混同してしまっていることに原因があります。

信じられないようなことですが、高尿酸血症・痛風診療の現状調査でそのような結果が現れています。

痛風外来が近くにない場合は、内分泌科、内分泌代謝科、内分泌代謝内科がある病院に行きましょう。それもない場合は、整形外科に痛風治療が可能かどうか問い合わせてみるとよいでしょう。

地域の痛風専門医を探す場合、痛風財団のホームページにある痛風協力医療機関を利用すると便利です。
 

痛風発作時に飲むべき薬

ここでは痛風治療で最も信頼のできる、高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインから、痛風発作時に推奨される薬を紹介します。痛風専門医ではない病院にいかざるを得ない時に、セカンドオピニオンとして参考にして下さい。

前述のとおり、痛風発作時に飲むべき薬と、痛風の根本治療のために飲むべき薬(尿酸値を下げる薬)の種類は違います。

ここでは、痛風発作時に処方される3タイプの薬を紹介します。
 

コルヒチン

コルヒチンは痛風の予兆を感じた時の痛風予防薬として使われることが一般的ですが、痛風発作の特効薬としても長い歴史があります。

古くは紀元前5世紀、古代ギリシャの医師ヒポクラテスが、イヌサフランから取れるコルチカムを処方したのが始まりです。

海外では痛風発作時にコルヒチンの投与をすることが多いのですが、日本では痛風発作時にコルヒチンを処方する医師は少数派のようです。

コルヒチンは痛風発作の初期時に投与すると劇的な効果が現れますが、痛みのピーク時だと効果が薄くなります。
 

非ステロイド抗炎症薬

日本では、痛風発作時の治療として、非ステロイド抗炎症薬が主流です。

非ステロイド抗炎症薬を痛風発作の治療薬として使用する場合は、常用量を漫然と投与するよりも、常用量以上の比較的多量を短期間に限って用いることが有用であるとされています。

そのため、リウマチ治療などに使われる量よりも多く投与されることになります。
痛風に保険適用のある非ステロイド抗炎症薬は次のものになります。

・インドメタシン
・ナプロキセン
・オキサプロジン
・プラノプロフェン

この中でも、最も多く用いられているのが、インドメタシンとナプロキセンです。
 

副腎皮質ステロイド

非ステロイド抗炎症薬が使用できない場合、または非ステロイド抗炎症薬で効果がでない場合、副腎皮質ステロイドが使われます。

痛風治療に使われる一般的な副腎皮質ステロイドはプレドニゾロンです。

どの薬にもメリット、デメリット(副作用)があります。また、飲み合わせてはいけないタイプの薬もあります。治療方針の適切さだけではなく、薬の知識量も一般医と専門医では異なりますので、その点を踏まえても、痛風の治療は一般医ではなく、痛風外来に行くことをお勧めします。

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