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尿酸値が下がったら安心?痛風の痛すぎる合併症尿路結石はこうして予防する 

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マナブ君、この前痛風発作で痛い目に遭ったのに、全然食事の改善をしていないようね。お肉ばっかり食べて。
だって、薬を飲み始めたら尿酸値が下がったからもう大丈夫じゃないですか?痛風なんて、薬を飲んで尿酸値を下げていれば大丈夫なんだから楽勝ですね。
痛風を甘く見ていると痛い目に遭うわよ。
平気、平気。薬を飲んでいればまず痛風にならないし、万が一なってもあれくらいの痛みなら耐えられますよ。
薬で尿酸値が下がっていても、食事の改善をしていないと、痛風よりもずっとずっと痛い尿路結石になるかも知れないわよ!
尿路結石ってそんなに痛いんですか?
知らないって恐ろしいわね。人が病気で経験する痛みの中でもかなりの部類に入るものよ。インターネットで体験談を調べてご覧なさい。
はい、今すぐ調べてみます!! (カチャカチャカチャ)
リ、リカコ先生!助けて下さい。絶対に尿路結石になりたくないです!!
わかった?それじゃあ、今日は尿路結石の予防のお話をするわね。

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痛風になるとどうして尿路結石になりやすいの?

尿酸値が高い状態が続くと、尿酸が尿中に溶けにくくなり、溶けきれない尿酸が尿酸ナトリウムという結晶になります。この結晶が尿路結石の原因となります。

痛風患者の20%の人が尿路結石を経験すると言われますので、決して他人事ではありません。

薬で尿酸値を下げていれば大丈夫じゃないの?

薬で尿酸値を下げていれば、痛風にならないのだから尿路結石にもならないのではと思われているかも知れません。

確かに薬で尿酸値を下げていれば、痛風にはなりにくいでしょう。しかし、それと尿路結石は関係がありません。

むしろ、薬で尿酸値を下げている時は尿路結石により気をつけるべきです。

なぜなら、薬で尿酸値を下げるということは、体内の尿酸を「尿を通じて体外に排出する」ということであり、尿中の尿酸の量はむしろ増加するからです。

高尿酸血症・痛風の人は尿路結石になりやすいのですが、それと同時に高尿酸血症・痛風の治療をしているときにも尿路結石になりやすいというジレンマを抱えているのです。

尿路結石の危険因子

尿路結石を招く因子としては次のようなことがあります。

  • 尿量が減少すること(水分摂取不足)
  • 尿中の尿酸排出量が増加すること
  • 尿が酸性に傾いていること

2つ目の「尿中の尿酸排出量が増加すること」は、先ほど解説したように、痛風治療で尿酸値を下げる薬を使っているときに起きやすい状況です。

どうして食事の改善が欠かせないの?

食事の改善をしなくても、尿酸値を下げる薬(尿酸排泄促進薬)を飲めば尿酸値は下がり、痛風発作は起こりにくくなります。しかし、それに甘えて高プリン食を食べ続けていると、それに比例して尿酸の排出量が増加します。

つまり、尿中を通る尿酸の量が増加し、結石ができやすい状況になるわけです。

その他、お肉など酸性食品ばかり食べていると、尿の酸性化の懸念があります。尿が酸性化すると、尿酸が溶けにくくなるからです。

薬を使って尿酸値が下がっている状況でも、高プリン食の制限や野菜などのアルカリ性食品を食べるなどの食事改善は必要なのです。

尿路結石の予防方法

1.尿のアルカリ化が絶対!

先ほど、尿が酸性化すると尿酸が溶けにくくなると言いました。逆に、尿をアルカリ化することで尿酸は溶けやすくなります。しかも、劇的に溶けやすくなります。

尿に溶ける尿酸の量は、pHが5.0の時は、15mg/dLに対して、pHが7.0になると200mg/dLにもなるのです!

尿のアルカリ化のためには、クエン酸製剤を使用することが一般的です。

その他、普段から野菜などアルカリ性食品を食べるようにしましょう。

2.1日2リットルの水分摂取

水を多く飲むことにより、尿中の尿酸割合を低めることができます。尿酸ナトリウム結晶ができにくい状況にします。具体的には1日2~2.5リットルの水分摂取が目安です。

3.動物性たんぱく質や高プリン食の制限

動物性たんぱく質や高プリン食を制限することにより、尿酸の生成量を抑えることができます。食事から生成される尿酸の割合は少ないとは言え、尿路結石の懸念がある人は、食事療法をしっかり行いましょう。

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