*

尿酸値とは 痛風だけでなくあらゆる生活習慣病のバロメーター

公開日:

健康診断で尿酸値が高いと言われたんですけど、尿酸値って何ですか?

尿酸値は血液中の尿酸の濃度のことよ。尿酸値が高いと痛風になりやすくなるの。

尿酸て何ですか?どうして尿酸値が高いと痛風になりやすいんですか?

慌てないで。今日は尿酸値と痛風リスクの関係をやさしく教えるわね。よく勉強してね。

スポンサーリンク



尿酸値は痛風のバロメーター

尿酸値が7.0mg/dLを超えると、尿酸の結晶化が始まる

尿酸値とは、血液中に含まれる尿酸の量を表しています。尿酸値が高いというのは、血液中に含まれる尿酸の量が標準よりも多いということです。

「尿酸」とは何かについては、後ほど触れますね。

痛風の発症リスクと尿酸値は密接に関係していて、尿酸値が高くなればなるほど、痛風の発症リスクは増大します。

女性ホルモンの関係で、通常の状態では女性のほうが尿酸値が低い傾向にあります。男女ともに、尿酸値が7.0mg/dLを超えると、高尿酸血症と呼ばれ、いつ痛風が起きてもおかしくない痛風予備群となります。

どうして、尿酸値が7.0mg/dLを超えると、痛風予備群となるのでしょうか?

それは、尿酸値が7.0mg/dLを超えると、尿酸が血液中に溶けきれなくなってしまうからなのです。

尿酸値が7.0mg/dLを超えて、血液中に溶けきれなくなると、尿酸は結晶化して関節などにこびりつきます。

結晶化した尿酸のことを尿酸塩と言います。尿酸塩が関節などにこびりついている間は、まだ痛みは生じません。

積もり積もった尿酸塩が、関節などから剥がれ落ちた時に、白血球が異物だと認識し攻撃することで、痛風の痛みが生じます。

尿酸値と痛風リスクの関係

尿酸値と痛風リスクの関係
(参考:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版)

上記は2000年に行われた痛風の5年間累積発症率のデータです。台湾のデータですが、日本でもほぼ同じ傾向があると考えてよいでしょう。

尿酸値が7.0-7.9mg/dLの場合、痛風の発症率は10%でしたが、尿酸値が9.0mg/dL以上になると、発症率は60%にものぼります。

尿酸値が7.0mg/dLを超えたからといって、すぐに痛風になるわけではありません。尿酸が結晶化し、剥がれ落ちるまでには時間がかかります。

高尿酸血症になっても、早い時期に治療を行えば、痛風の発症を予防することができます。

一般的に、尿酸値が7.0-7.9mg/dLの間にあれば、生活指導で尿酸値を下げていきます。食事療法や運動などが中心です。

尿酸値が8.0-8.9mg/dLの場合、高血圧・糖尿病などのメタボリックシンドロームがない場合は、生活指導が検討されますが、メタボリックシンドロームがある場合は、薬物治療も検討されます。

尿酸値が9.0mg/dLを超える場合、即時、薬物治療が推奨されます。

尿酸は悪者ではない

尿酸は、プリン体という物質が肝臓で代謝されてできたものです。

プリン体は、細胞の核となる核酸を構成する主成分で、体内にも、食べ物にも含まれています。

人間が生命活動を行う上で、尿酸が生成されることは避けて通れないことです。

また、尿酸値が低すぎるとアルツハイマーになりやすいというデータもあり、一定の尿酸は身体にとって必要なものなのです。

とは言え、前述の通り、尿酸値が高くなり過ぎると痛風リスクが高まります。

それだけでなく、尿酸値と種々の生活習慣病の関係性が明らかになってきて、尿酸値は生活習慣病を予防するための重要なマーカーとして注目されています。

尿酸値を下げるための生活習慣については、こちらの記事もご参照下さい。
尿酸値を下げる超基本!二度と痛風発作を起こさないためにできること

痛風クリニックメインコンテンツ

このページの先頭へ